《第41号》ガン患者よ、「いのちの複合力」をつけよう!「自己実現(エンパワー)」しよう!

新刊「ガンを切らずに10年延命」という本の中で、この長寿難病時代を迎えて、ますます、ガンというミステリアスな病気治療に対する 考え方を改める時代が来ている――、

なぜ「複合漢方薬の知恵」「人間のいのちの複合力」を見直そうと提案したか――について、少し書きます。

これからの理想医学=ホリスティック医学(全体医学)の提唱者で、僕の主治医である帯津良一博士は、次のように、とても示唆に富んだ発想法を提唱しています。

≪「いのちの場」を高めることです。

「こうした治療法で難病が治った」ということが強調されがちですが、「治る、治らない」と二極化で捉えるものではありません。

あくまで、いのちのエネルギーの場を高めていくことに目的をおくべきです。

昨日より今日、今日より明日という具合に、場を高めていくことが医療です。≫と。「いのちのエネルギーの場」を高めるといわれると、なんとも宗教的で哲学的で戸惑う人もいるでしょうから、僕は「いのちのパワー」をつけよう! 「いのちの複合力」を見直そう!――、

これがこれからのガン克服のヒケツだと考えました.

そして、近刊「ガンを切らずに10年延命――複合漢方力の驚異」という本で、<いのちの複合力・20の知恵>を提案したわけです。いかにして人間が生来の「いのちのパワー」を複合するか?組み合わせるか?

これによって、ガンのような複雑な病気が改善され、

「元気力」をつけることが出来る――

自らの心身が持つ「複合のパワー」を見直すことが大切だ――、

と説いたわけです。

これは「人間のいのち」とは、単純構成ではなく複合構成である・・・

という小学生でも分かる考え方に基づいた発想法です。

どうでしょうか? あなたの周りを見てください。化学劇薬のような「単発のパワー」にすがるだけでなく、「よい食事を心がける」「ストレスを溜めない」「笑いを大切にする」・・・

こうした何気ない日常生活の「複合パワー」を組み合わせて過ごしている患者さんの方が、元気に長生きしていると思いませんか?ガンとは人間の「宿命」といったらよい病気ですが、あわてたり、あせったり、あきらめることはありません。

ガンとは「人間とは」「いのちとは」といういのちの原点から、生き方の再確認をさせてくれる、ある意味では「ありがたい病気」である――、

と気付いて、「いのちの複合力」を見直せば、意外と、元気に長生きも出来るものだ・・・

僕はそんな風に考えるようになったのです。敬愛するマクロビオティック食養生法の始祖である桜澤如一という先達が次のように言っています。

「ガンは人間の仇敵ではなく恩師だ」と。

近代西洋科学、近代西洋医学の進歩はたしかに、人間のいのちを永らえることに貢献をしてくれました。

しかし、ことガンに関しても、切り傷治療と同じように、「ここを切り取れば病原は一発でなくなる」

「ここを化学薬で破壊すれば病巣は一発でなくなる」と、まるで“魔法技術”のように開発を進め、またメディアも喧伝して来ましたから、ガンのような「複雑で複合した病気」にも簡単に通用すると、誰しもが信じ込むようになったわけです。

しかし、これは「人間がより高度に複雑化したミステリアスな生命体」

であるということを患者の脳裏から忘れさせてしまったようです。もちろん、薬を信じることは否定しませんが、その前に、とくにガンの患者さんなら、自らが、「いのちの複合力」で出来上がっているものだということを思い起こしましょう。

拙著に上げた「20の複合力」のうちの全部を丸暗記することはありません。

そのうち、二つでも三つでも思い出して、自分の体質や症状とよく“相談”して組み合わせ、養生実践法として日常生活に活かしてみましょう。

不思議と延命の道が開けてくるはずです。もちろん、僕の提案した、漢方に沿った「いのちの複合力」に限りません。

「呼吸力」でも「笑う力」でも「音楽(おんらく)力」で元気を取り戻している方もおられるはずです。

自らの「いのちのパワー」を複合させる・・・、

これぞ、「ガンと長く付き合う」いや「元気で長生き」する近道だと思って、僕は10年間過ごして来たわけです。ガンというと、患者は「治るのか」「治らないのか」とすぐに知りたがります。

この薬は「効くのか」「効かない」のかと医師に迫ります。

別にこれを否定はしません。僕にしても気になります。

しかし、ガンという複雑老化病の正体と治療法に関する限り、いまだほんの数パーセントしか解明されていないのですから、ことガンに関しては「単純思考」は改めた方が早いと思います。

これからの長寿難病時代は、とくに「いのちの複合思考」「いのちの複雑思考」を見直しましょう。社会学に<エンパワーメント>(empwerment)という用語があります。

「パワーをつける」という意味です。

複雑な環境の中で、「自己実現のパワー(Self-realization power)をつける」

「ベストを引き出す」「公的な権限を与える」ときに使われる大切な考え方です。

人間の社会以上に「人間のいのち」の世界は複雑怪奇です。

より人生を納得する「自己実現」を目指すなら、「いのちの複合パワー」=

「エンパワーすること」が、なによりも増して大切なのです.

もう、賢明なる読者のみなさんならお分かりでしょうが、もしガンと宣告され、またガン再発を宣告されても、医療界に蔓延する「単眼思考」ではなく、人間本来の「複眼思考」で臨みましょう。

「人間のいのち」の複雑さを知れば知るほど、

「あきらめない」人生は、それなりに掴み取れるものだ――、

僕はそう考えているわけです。 あなたはどう思いますか?

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いのちは患者の治療選択次第で上手に掴み取ることができる――希望こそ良薬、あきらめは毒薬だ――「100人に80人は助からない」という食道ガンの手術を拒否して10年延命!「寝たきり長生き」ではなく「元気で長生き」に挑戦した元「週刊ポスト」編集長による<目からウロコ>の闘病体験記。その延命のヒケツは「薬食同源の複合力」=「漢方力20の知恵」にあった。いま見直すべき東洋医学や統合医療の複合力を「20の知恵」で図解で解説。二人に一人がガンになる――といわれる長寿難病時代、一家に一冊必携の<逆転発想>の患者学読本だ。

「ガンを切らずに10年延命~複合漢方力の驚異」

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