《第20号》おかしな治療師や業者の「賢い見分け方」

200万円、300万円・・・といった高額医療を押しつける

医師や治療師、そして健康食品業者の言質を

どう見抜いて、自分らしい治療設計・

人生設計を組み立てるにはどういたらよいのか?

とくに、僕のように退院後、

12年間、漢方を中心とした薬草薬食の代替療法で、

ガン延命を果たしてきた患者は、

薬や療法に健康保険が利かない分、

費用が多めにかかることはぬぐえません。

しかし、高額の漢方薬にしても、健康食品にしても、

体の調子のいい時は、

自分で判断して少なめにすればよいわけですし、

服用を休んでもよい。

納得いかなければ買わない。

また、僕の継続しているマクロビオティック玄米菜食法は、

もともと、粗食・素食に類するメニューです。

養生とは患者の工夫次と考えていましたから、

法外な「高額医療」に苦しめられることは

ありませんでした。

ガンの患者になった以上、

「他人に任せる」「医師や治療師を責める」前に、

自分のいのちをどう考えるか?

如何に己の後半生を設計するか?

健康維持、病気克服には「自分が主役」――

この基本原則を

しっかり持つことが、ますます大切な時代となってきたと、

僕は考えているわけです。

あなたは、どう考えているでしょうか?

高額医療や疑わしい治療を押しつける

医師や治療師、そして健康食品業者の言質を

どう見抜いて、自分らしい治療設計・

人生設計を組み立てるにはどういたらよいのか?

別に僕は医師ではありません。ただの患者にすぎませんから、

大層なことを述べる資格はありませんが、

一患者の体験から、新聞雑誌の連載や日刊のBLOGで、

「おかしな業者や治療師の見分け方」という

記事はなんども書いてきました。

数年前に、夕刊紙「東京スポーツ」に連載した

「スローヘルス最前線報告――

ゆったり治療で生き残れ」というコラムに連載した項目を

抜粋紹介しましょう。

●おかしな治療師や業者の「賢い見分け方」

ガンなどの患者に、盛んに健康食品や代替療法を

売り込みに来る治療師や業者を見受けますが、

これもピンからキリまでありますから、

その見分け方、騙されない方法の話をしましょう。

代替療法や健康食品を売り込んでくる業者で、

患者の病気の症状もろくに聞かず、

「この療法でみんな治りました」

「この食品が絶対に効きます」などと、

にこやかに迫ってくる人は、まず要注意です。

あえて、商売熱心をとがめだてはしませんが、

心の底は「自己陶酔」というか――。

患者の苦しみなど、少しも理解していない人は困りものです。

また、大学病院の治療法と違って、

立証性や検証性が乏しいものが多いわけですから、

こと代替療法や健康食品の選別に関しては、

「奇跡」や「カルト」の臭いだけが

プンプン漂うような療法だけは避けましょう。

この長寿難病時代だからこそ大切なことは、

患者自身が納得して悔いのない人生が歩めるかどうか?

余裕をもって判断することができるかどうか?

これが命を掴むコツなのです。

1.代替療法や健康食品を奨められた場合は、

開発者や推奨医師の著書や講演も

じっくり検証しておきましょう。

2.匿名患者の体験集ではなく、

より科学的に説得の出来るデータや、

社会的に信頼性の高い医師の臨床データによる

情報公開がなされているかどうか?

まず、この二つの「ツボ」を押さえて見抜きましょう。(中略)

* 続きはまた来週。

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