《第23号》「食は運命を変える」――玄米ご飯とみそ汁の美味しい作り方

いまや「マクロビオティック玄米菜食法」が
若い女性を中心に人気の的になっている――、
10年前に書いた共著「ガンは食べて治す」が見直されているとは
まさに隔世の感だ――という話の続きです。

鈴木さんとの共著「ガンは食べて治す」は、
いまは絶版となり、新古本としてネット通販などで
結構な値段で売り買いされていますが、
マクロビオティックの料理法については、
今発売中の拙著近刊「ガンに打ち勝つ希望の法則50」の
「希望の法則26」でも、「食は運命を変えた」と題して、
抜粋詳述しましたので、これから食事法について知りたい、
勉強したいと思っている人たちのために、少し紹介しておきたいと思います。

●希望の法則26
食は運命を変えた①  玄米ご飯の美味しい炊き方

さて、僕のからだの体質改善は、
まさに「食が運命を変えた」といってもよいものでした。
そして、日々、続けた、わが家の食養生法のが、
マクロビオティック玄米菜食法です。
「玄米は食べにくい」とか
「人参やゴボウばかりじゃ飽きる」という人も多いものです。

筆者も最初はそうでしたが、
カミサンがいろいろ工夫をして献立を作ってくれるので、
化学調味料などは使わない薄味にも慣れてきました。
やせ我慢をしてトンカツや焼き肉を食べないのではなく、
臭いを嗅ぐだけで食べたくなくなってしまったのです。
もちろん、働き盛りのころは“中毒”のようになっていた
アルコールもタバコもこれまた、
臭いを嗅ぐだけで頭が痛くなってしまいました。
すっかり、病気に負けない体質に変わったようです。
もちろん、お坊さんでも修行者でもありません。
しかし、こちらは意固地になって、
玄米菜食を続けているわけではありません。
粗食の中にも楽しみを持とうというわけで、
週に一回くらいはカミサンと
薬膳料理や和食レストランにも参ります。
まさに、元気に長生き、人生楽しく――
でなければ生きている意味がないですからね。

ところで、玄米菜食も工夫次第で美味しいものです。
玄米ご飯ひとつにしても、市販の電気釜で炊いたのでは、
いま一つ美味しさに欠けます。
とにかく、むっちりとした玄米ご飯、
そして野菜の具だくさんの味噌汁を作るにはヒケツがあります。

ちなみに、わが家の「玄米ご飯と味噌汁の作り方」は
以下のようなものです。
その「玄米菜食料理」の基本を
まずしっかり覚えることが延命の第1歩です。

◆「玄米ご飯」の美味しい炊き
ステンレス製圧力鍋(フィスラー社製)に
カムカム鍋(オオサワジャパン製)を入れて使うと
遠赤外線効果でむっちりと美味しく炊き上がります。
1・玄米2カップを流水で洗う
2・玄米と水2カップ、さらに自然塩少々をカムカム鍋に入れる
3・圧力鍋に水をカムカム鍋のふち2センチ下まで入れ、
カムカム鍋にふたをし、圧力鍋も閉じる
4・強火で15分ほどでシュッシュッと沸騰するので、
おもりが揺れたら弱火にして60分ほど炊く。
5・火から下ろし、圧が抜けるまでそのままに。
6・ふたを開けてご飯を混ぜてほぐす。

◆「出汁(だし)」の作り方
マクロビオティックでは鰹節、煮干などの動物性の出汁は使いません。
肉同様に体を酸化させるからです。
昆布と椎茸を使います。
煮出すのではなく、水につけるだけで美味しい出汁が出るので、
夜、寝る前につけておけば、翌日すぐに使えます。
広口の空き瓶に水2カップを入れ、
昆布5×10センチと干し椎茸3個を適当に千切って浸し、
冬は常温で、夏は冷蔵庫で一晩つけてください。
料理に使うときは適度の分量を10分ほど煮出して、
昆布の旨味をだし、椎茸の臭みを煮とばす。

◆大根と油揚げの味噌汁の作り方
1・大根の身を短冊切りに、葉を千切りにして塩をまぶす
2・油揚げは長い辺を半分にして細切りにし、温めた鍋で空煎りする
3・油揚げの油が出てきたら、大根をも炒め、出汁を入れて煮たてる。
出汁で味噌(豆味噌と麦味噌を半々)を伸ばして入れ、
大根葉の水気を絞ってから浮かせる。
さあ、ご飯と味噌汁だけでも陰陽調和の取れた
スローへルスな献立となりますが、
きんぴらゴボウや、ひじき蓮根などをお惣菜につけて、
わが家の基本メニューが出来上がりです。(以下略)

興味が湧いたら、あなたもどうですか?

2010

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