
「私が冒されている本当の病名は・・・・・がん」です」
元フジテレビアナウンサー・逸見政考氏を胃がんで亡くし、その後、自らも子宮頚がんを患いがんを克服した逸見晴恵さん。
逸見晴恵さんが企画してる「いっつ癒しの旅」は、患者と医師が語り合う旅であり、「仲間同士で支えあい、悩みをまるごと抱き取り合う。異文化や大自然の中で、日常の感覚の軸を変化させて、心を解放したい」目的で毎年実施されています。

第一回目は2000年でした。「がん克服日米合同富士登山」でした。日本の患者さんとアメリカの患者さんが、がんを乗り越え励ましあい登山を成功させました。
2003年には、「ドクターハラスメント」という言葉を作った故・土屋繁裕先生とともにがん患者さん達とニュージーランドへ出かけ、大自然の中で癒されてきました。
2005年には、健康養生塾代表・大屋玲子さん、作家・評論家で「1・2の3で温泉に入る会 」代表である俵萌子さんが参加してくださりました。
私は講演会でがん患者・ご家族の方達と出会うたびに「家族ががんなのですが、どう支えたらよいのでしょうか?」とよく訊かれるようにかれるようになりました。情報社会の中で、がんの情報は溢れているにもかかわらず、患者家族がどう患者本人を支えたらいいのか、その情報の少なさを感じました。
この本を通して、私の経験をもとにして、これまで出会った多くのがん患者さんと家族の方々の思いを代弁していきたい、がん患者家族としての経験から得た知恵をお届けしたいと思いました。
実務教育出版「家族のがんに直面したら読む本」