《第68号》 「言葉は力なり」――ガンで延命することは≪運≫と≪縁≫のなせる技?

≪あわてない あきらめるなよ あせらない≫――
長いガン闘病生活の中でオカシな薬よりも効いたのが、
この俳句とも川柳ともいえない、僕なりの≪希望達成≫の五七五標語でした。

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お蔭で、今年、「ガンを切らず」に70歳≪アラコキ≫(アラウンド古希)を迎えます。
食道ガンの惨い手術を拒否してガン病棟を逃げ出したのが、
≪アラカン≫(アラウンド還暦・60歳)ならぬ58歳でしたから、
よくも悪運強く、図々しく生き延びたものだと、我ながら呆れ返っているわけです。

いまは90歳でも100歳でも長寿の達人は大勢おられますから、
「人生七十古来稀」(杜甫)など、
この長寿難病時代では祝い事にもなりませんが、
僕の後半生とは、ほんとうに≪縁≫と≪運≫に助けられた感謝感謝の連続。
文字通りの≪有り難い≫、そうした奇跡に目を見張った日々でもありました。

あまり、運だ、縁だと書くと、神がかりの非科学的な奴やなァと
勘違いされそうですが、最近、学者の間では
「希望は“社会の産物”である」とする社会科学的な研究が盛んです。
希望は個人の心の問題ではなく、
過去や現在の悲惨な事実や制度に正面から向き合うことなくして、
未来の希望を語ることはできない・・・
という社会科学的な立場のようです。
しかし、いくら科学の時代といっても、とくに希望達成といったことについて、
確たる方程式を見つけることはなかなか難しい作業でしょう。
こうした社会科学的な「希望学」の本を読んでいても、
最近の若者の意識調査などがデータとして取り上げられ、
興味深いことに≪希望達成の要因≫に
才能・努力があるが≪縁≫と≪運≫が関係すると答えた人が80%もいました。

それはさておき、僕に≪縁≫と≪運≫を繋いでくれた
ホリスティック医学の権威・帯津良一博士や、
複合漢方薬・天仙液の開発者・王振国医師などは、
医師である前に卓越した人生のよき相談者(アドバイサー)でありました。
望み通りに≪心ある医師≫に巡り合えたことは、
いま考えても奇跡と呼ぶべき幸運のステップでした。
しかし、よき≪縁≫とは一朝一夕に掴めるものではありません。
どの世界にも冷血漢もいれば詐欺師もいます。
荒れ狂う≪生命エネルギーの竜巻≫をかき分けて
山をよじ登ることに似ていました。

「100人に80人は助からない」という食道ガンの手術を
激しく迫ってきた大学病院の主治医は、
いのちを切り刻む“わるい奴”としか思えませんでした。
≪放射線+抗ガン剤+天仙液+SOD様食品≫という
洋の東西の医療を組み合わせた療法で
6センチのガン腫瘍が寛解(一時的に消失)するという奇跡を体験しましたから、
何としても手術は避けて退院しよう――
≪ガン病棟・脱走≫を図ろうと僕は決意を固めたことになります。
主治医は、とうとう、捨て台詞(せりふ)のような≪言葉の暴力≫を投げたのです。
「あんた、ここで手術をしなければ、7,8か月後に必ず再発するからな!」と。
恐ろしさのあまり僕の心は凍りつきました。
はたして“ガン病棟脱走”2ヶ月後のことです。
放射線治療の後遺症で、背中に「被爆帯」の赤いアザが30センチほど走りました。
さらに1年後、放射線治療の傷跡が腫れあがって、
再度、食べ物が嚥下(えんげ)できなくなりました。ガンの患者とは哀しいものです。
スワッ! あの主治医の言葉の通り、ガンの再発?と慌てふためきました。
何度も自室で落ち込みました。迷いました。

しかし、ここが運命の分かれ道でした。
そのとき≪縁≫が繋がり、思わぬ≪運≫をもたらしてくれたのが、
王医師の漢方薬であり、帯津医師の漢方煎じ薬でした。マクロビオティックでした。
そして、僕を決定的に挫折から立ち直させてくれたのは、
先生たちや食養生の仲間たちの心温まる≪言葉≫だったのです。
「あきらめなければ漢方生薬のパワーが助けをくれますよ」と王医師、
「≪生命在脚下 希望在心中≫です。
手立てはいろいろあります。
じっくり治療の戦略設計図を作りましょう」と帯津医師――。
微笑みながら語りかけてくれる言葉のパワーに、
僕の心身全体がポーっと温かく包まれたことを思い出します。

古来、「言葉は力なり」「一人の良友は百人の親類よりも尊し」
「病気は患者が治して医師は包帯を巻く」といわれますが、
≪地獄に仏≫とは、きっとこのことに違いないと思いました。
下手な薬より、言葉のパワー=言霊とは
希望達成への階層を上がっていくための欠かせない大切な要素です。
希望を胸に、知恵を巡らせ、先人の言葉のパワーに勇気づけられる――、
このステップを登っていくと≪縁≫が広がり、
≪運≫がまた≪運≫を呼び込んで来るから不思議です。
快いエネルギー高揚の生命場(環境場)に囲まれると、
よ~し、メスや化学劇薬でわが身を傷めつけない、
しなやかなスタイルで「元気に長生きしよう」と心身がときめきに満ちてきます。
ほんとうに、ガンで延命することは≪運≫と≪縁≫のなせる技だと痛感して、
この10数年過ごしてきたわけです。

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