病気になると、心配や不安、生活環境の変化、手術による後遺症や治療による副作用など、
さまざまな要因によって食欲は低下します。
しかし、がんばって食べようと思うあまり、食べることがつらくなってしまうことも
あるかもしれません。
食事は大切ですけど、神経質になる必要はありません!!
下記の通りがん治療中の食べ物についてご紹介します。
一、がん治療中の飲食
(1) 手術前後の飲食
手術前はなるべく高タンパクの食べ物がおすすめです。
特に手術に近い日は、手術のため、脂っこいものを避け、排便に良い消化のいいものにしましょう。
手術後は胃腸機能の様子をみながら、まず消化の良い流動食にし、
その後半流動食して徐々に通常食事にします。
(2) 放射線治療中の飲食
脂っこいものをさけ、涼性の食べ物(からだの熱をとるもの、例えばセロリ、キュウリ、レタス、ほうれん草、ナス、大根、オクラ、リンゴ、イチゴ、鴨肉や野菜、果物(糖分低いもの)などをバランスよく摂り、腹八分目にしましょう。
また貧血を防ぐために、鉄分を含む食べ物も積極的に摂りましょう。
(3) 抗がん剤治療中の飲食
食事は辛いものを控えて、薄味で細かく柔らかい食べ物にしましょう。
嘔吐などを減らすため、少量で食事の回数を増やす少量多食にしましょう。
また、食べ物は熱すぎず冷たすぎずにするほか、
果物(糖分低いもの)や、ビタミンCも適度に補給しましょう。
貧血を防ぐために、鉄分を含む食べ物も積極的に摂りましょう。
二、食べて良いもの
(1) タンパク質、ビタミン、アミノ酸、豆乳、タマゴ、鶏肉、
赤肉(牛肉、豚肉の脂肪分少ないヒレ肉)、椎茸、果物野菜
(2)解毒(デドックス)に良いもの
発がん物質の活性を破壊するあずき、スイカ、冬瓜、キャベツなど
抗腫瘍作用をもつハトムギ、椎茸、きくらげ、ニンニク、ゆりの根、
ローヤルゼリー、コンプ、ヘチマ、ドクダミなど
三、禁忌(タブー)するもの
(1) がんを誘発するもの
亜硝酸ナトニウムの含有多いハーム、ソーセージなどの燻製もの、漬物、食品添加物
(2) 避けた方が良いもの
エビ、カニ、内臓もの、辛いもの、甘いもの(砂糖の多いもの)、脂っこいもの
胃腸管への刺激を避けるため、ネギ、ニンニク、ワサビ、
しょうが、こしょうなど、料理の調味料として食欲を刺激するもののみ、
多過ないよう
胆嚢ガン、膵臓ガンの場合
糖分の多い、脂っこいもの、消化液が多く分泌する食品を控える
肺ガンの場合
糖分の多いもの、脂っこいもの、またはからだに熱をこもらせやすいお酒、
牛肉やマトンなどを控える
食道ガン、胃ガン、腸ガンの場合
糖分の多いもの、脂っこいものを避け、薄味で消化の良いもの、刺激のある辛いもの、
熱過ぎるものや生ものを控える
人参、黄耆を含む漢方を服用中の場合
大根、お茶(ウーロン茶など)を控える