未病とは病気ではないが、健康ではない状態を指します。
未病のタイプは、
西洋医学的未病
→ 自覚症状はないが、検査の結果に異常がある
漢方的未病
→ 自覚症状はあるが、検査の結果に異常がない
西洋医学的未病とは、
境界的高血圧、高脂血症、境界的糖尿病(糖尿病にはなっていないけれど、
血糖値が正常値より高い)、肥満、高尿酸、動脈硬化、骨粗しょう症、無症候性脳梗塞、
潜在性心不全、脂肪肝、メタボリックシンドローム、本格的な病気発症の一歩手前である予備軍と呼ばれる状態です。
漢方医学的未病とは、
何となくからだの調子が悪い、しかし西洋医学的には異常がないといった状態を「未病」しています。疲れやすい、冷える、頭痛、めまい、胃もたれなど、症状が多岐に渡り、いわゆる「不定愁訴」と呼ばれる症状は、心身のバランスが崩れ、からだから未病のサインが出ている状態であると考えられます。
西洋医学的な未病の場合は、病名を特定し、病気に応じて即効性のある治療が行われることが一般的です。対して、漢方医学的未病の場合は、体調を整えたり、からだの抵抗力や免疫力を高めたりなど、患 者のからだを総合的に捉えた治療が行われることが一般的です。
未病対策には、
食 事 朝食を抜かず、1日3食、栄養バランスの良い健康的な食生活を心掛ける
メンタルヘルス 病気は気から、気の持ちようがからだの具合を左右する
口腔ケア 自浄作用をもつ唾液の分泌量は、加齢と共に減るので、食べる、話すなど口腔機能の維持を心掛ける
運 動 身体機能を維持するため、1日30以上の運動を週2日以上行うこと
定期的に健康診断を受ける
セルフメディケーション 自分自身の健康に責任を持ち、軽度なからだの不調は自分で手当てすること
以上の通り、未病は自分でケアできることが多くあります。