元気で長生き、健康な身体こそは人生で最も貴重な財産です。
健康という言葉は幕末に緒方洪庵らが使いはじめ、福沢諭吉が「Health」の訳語としたことで広まって行きました。「健」はからだ、「康」は心が安らかな状態を意味しています。がんを予防し、元気で長生きすることは、常に多くの人々の関心を集めています。
中国のがん研究データでは、現在中国は毎日約1万人ががんと診断されており、そのうち60歳以上が大多数を占めています。また、都市のがんリスク比較図によると、大都市の女性の罹患率は比較的高いです。60歳は、がんの発生率が大幅に増加するため、がんの発生の重要なポイントと見なされます。60歳のがんの関門を通過するために、予防と早期発見がとても重要です。
がんと診断された後でも新しい人生を送ることができると多くのがん体験者が語っています。がんは不治の病ではなく、自信と勇気さえあれば病魔を克服できるとも語っています。
がんなどの疾病を予防し、健康長寿を目指すため、まず江戸時代を生きた儒学者・医者である貝原益軒が記した養生訓」、石川謙校訂「養生訓 和俗童子訓」のなか「人の命は我にあり」
「養生よくすれば長し」
明快な言葉で、寿命は天が授けるものではなく、自分で健康を保つようにすれば長生きできるという記載があります。
そこで、自分で健康長寿を保つため、近年報道された百歳を迎える高齢者への健康と飲食習慣への観察と医学研究から、下記の健康のポイントが伺えます。
1. 新鮮な食材を食べる
食材が新鮮であればあるほど、栄養素が豊富です。新鮮な食材はビタミン、ミネラル、その他身体によいとされる活性物質も豊富に含み、有害菌の繁殖を抑えます。調理方法も、水煮や蒸すなど、食材本来の味と栄養をできるだけ保つように調理しましょう。
2. マンガン元素を補給する
長寿の多い地域の土壌と農作物にはマンガン元素が多く含まれており、住民のがんリスクは比較的低いことがわかっています。マンガンは体内のタンパク質合成に関与し、吸収と利用を高め、免疫力を向上させます。プーアル茶、緑茶、紅茶を飲む、粗食を食べるなど、マンガン元素を積極的に補給しましょう。
3. 食材を多様化する
食事の色や種類が豊富であればあるほど、栄養バランスが良くなります。理想は、五色(青(緑)、赤、黄、白、黒)、肉、卵、乳製品、豆類、穀物、野菜、果物などをバランスよく摂取することです。異なる食材を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
4. 茶を飲み、粗食を食べる
中高年になると、身体機能が衰え始めます。腎臓の健康を維持するために、緑茶やプーアル茶などをなるべく飲むようにし、全粒穀物やイモ類などの粗食を適度に摂取しましょう。
5. 塩分を控える
塩分や加工食品の過剰摂取は、発がん物質を生成し、がんのリスクを高めます。塩分を控え、加工食品を控えることは、健康維持だけでなく、老化防止にも効果があります。
健康的な生活習慣と適切な食事は、がん予防と元気で長生きを実現するための重要な基盤となります。健康な生活を送り、寝たきり長生きではなく、元気で長生きするために、日々の生活習慣を見直し、改善していきましょう。