《第14号》「薬草力」の不思議―西洋医学は「いのちの隙間」を見落としていないか

[vc_row padding_top=”10px” padding_bottom=”30px”][vc_column][vc_column_text]大学病院退院後は、僕は外来で1ヶ月間、放射線治療を追加しましたが、以降、10年間、いわば、ひたすら「漢方力」に頼って生き延びてきたことになります。王振国医師の「複合漢方薬・天仙液」と、帯津良一医師処方の「漢方生薬せんじ薬」を、毎日欠かさず服用して、幸いにもここまで『元気に長生き』延命10年を果たしてきたわけです。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row padding_bottom=”0px”][vc_column][ultimate_carousel slides_on_desk=”1″ slides_on_tabs=”1″ slides_on_mob=”1″ arrow_style=”square-bg” arrow_bg_color=”#3083c9″ arrow_color=”#ffffff” dots=”off” adaptive_height=”on” item_space=”0″][vc_single_image image=”7260″ img_size=”full”][vc_single_image image=”7261″ img_size=”full”][/ultimate_carousel][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

漢方の治療といえば、生薬単体の漢方薬、もしくはいくつかを組み合わせた複合漢方薬のほかに、鍼灸やマッサージなどもありますが、ここでは、僕がこの10年間、欠かさず続けてきた、いわゆる漢方薬の「薬草力」に絞って話を進めたいと思いますが、その前に、漢方医学の特徴について基本的な2つの話をしておきましょう。

①「漢方医学」と「西洋医学」の治療原則の違いについて

②「漢方医学」の診察法の特徴について

以下、僕の主治医である帯津良一医師や王振国医師、さらに僕の漢方研究の師である中国・長春中医学院大学元教授、北里大学医療衛生学部客員研究員の袁世華さんから教わった理論を参考にしながら解説しておきたいと思います。

①「漢方医学」と「西洋医学」の治療原則の違いについて漢方医学は西洋医学の治療とどう違うのでしょうか?

帯津医師は東大病院、都立駒込病院で辣腕を振るった外科医ですが、四半世紀前に西洋医学の進歩を認めつつもその治療の限界に気づき、漢方医学や気功、サイモントン療法、ホメオパシー療法などいわゆる非標準の代替療法も組み合わせ、いまでは心身丸ごとをみるホリスティック医療を実践する草分けとなっていますが、西洋医学と漢方(中国)医学の違いを次のように述べています。

「ひと言でいえば、西洋医学は病気の原因をつきとめて臓器などをとり去っていこうとする医学です。

中国医学はからだの全体の歪みを矯正することによって健康をとりもどそうとする医学です」

「西洋医学の限界とは、内臓とか細胞、あるいは遺伝子とか人体の目に見える部分を一つひとつ見つめるのみで、その間にある“すきま”を見落としていることです。

内臓と内臓の間の関係、細胞と細胞の間の関係、遺伝子と遺伝子の間の関係を合わせて見ていかないと、ほんとうの医療はできないのではないか」と。

つまり、西洋医学は体の悪い部分を特定し、手術や化学劇薬を使ってそれを取り除くことを中心としますが、漢方医学では、体全体のバランスを見つめ、体の調子を整え、本来持っている自然治癒力を引き出して治療することを中心にしています。

西洋医学と比べてアプローチの仕方に大きな違いがあるために、基本理論も治療体系もいまの僕たちには分かり難い部分が多いわけです。

だからといって街の占いと早とちりしてはなりません。

中国5000年、日本3000年の伝統の上に検証され構築されてきた膨大な体系医学ですから、それなりの「いのちのパワー」を秘めていると思った方がよいと思います。

漢方の薬草パワーとは、西洋の化学薬とどう違うのでしょうか?

それぞれに長所、短所がありますが、応急的な処置の西洋医学に比べて、漢方薬の処方が長寿難病の時代を迎えて、ますます「元気で長生き」のサポート力を秘めていると考えるからです。

②「漢方医学」の診察法の特徴について

「西洋医学は病気を診て病院を診ず」というキーワードがあります。

薬の処方の面から見た場合、これぞ西洋医学と漢方医学の違いをもっとも分かりやすく言い表したものでしょう。

  • 西洋医学=検査データで病名を決め、同じ病名の人には同じ薬を使う
  • 漢方医学=体全体の観察で「証」で総合判断し、個人差に基づいた薬を処方する

いろいろ、漢方には独特で難しい理論が複雑にありますが、面倒な人は、とりあえず、このキーワード「病気を診て病院を診ず」が表す、東西の学問体系の違いを頭にいれておきましょう。

厳密に解説すれば、ちょっと専門的で分かりづらくなりますが、漢方医学の診断と治療のキモ、いや、基本は『弁証論治(べんしょうろんち)』という考え方にありますから、これくらいは頭に入れて読み進んでください。

また、ちょっと馴染みにくい解説となりますが、「漢方とは『易』や『陰陽五行』を基本概念とし、体全体を『四診』という方法で診断し、『弁証論治』と言う方法で『証』を決め、その『証』に従って処方を決定する」――独特の治療体系を持つ医学です。

  • 注・「弁証論治」とは「弁証」と「論治」の二つの部分からなります。「弁証」とは『四診』=望診・問診・聞診・切診によって患者個々の症状を診断し、基礎理論である『気・血・水(津液)』をもとにして総合的に分析し、『証』(病気の性質、部位、『正気病邪』の力関係など)を決定すること。(注・『正気』=病気に対する抵抗力、『病邪』=病気の原因)「論治」とは、弁証で診断した結論から、心身全体の歪みを正すための治療原則と具体的な治療法を決め、どのような生薬を用いるかを決めること。
  • 注・「気・血・水」とは、「気」=目に見えない生命エネルギー、『血』=血液つまり栄養源、「水」=体液、分泌液、尿など。西洋医学のリンパ液も。この3つがスムーズに体内をめぐっていれば、心身のバランスのとれた健康な状態といえる。

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