漢方では、体を温め、動かす源を『陽気』という。陽気が足りない体質の持ち主(陽虚、気虚)は、体が冷え、風邪を引きやすい
薬膳料理教室「フード・アンド・ライフ」(東京・自由が丘)を開く北山彩子さんは「生野菜、生もの、海藻類は体を冷やします。陽気が不足気味の人は生サラダよりも温野菜が向いています。また、パンよりもご飯がいい。米は『気を補う』と言われています」と話す。
調理の仕方にも「寒」「温」がある。「生食より、蒸す、煮込む、焼くといった加熱調理の方が体を温めてくれます。消化力が低下しているときは、スープやおかゆなどの調理法もよいです。体調にあわせて料理法も選んでみてください」(北山さん)冬がつらい「陽虚」「気虚」の人向きの料理を教えてもらった。
食材の準備:
- 鶏もも肉か鶏胸肉
- ピーマン
- 長ねぎ
- シイタケ
- ニンニク
- ショウガ
- 赤トウガラシ
- クルミ(ピーナッツ、松の実、カシューナッツでもよい)
作り方
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手順1:
2センチ角の鶏肉を調味料(しょうゆ、酒、かたくり粉)につける
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手順2:
フライパンに油を入れ、ナッツ類を炒め取り出しておく
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手順3:
みじん切りのニンニク、ショウガ、トウガラシを炒め、鶏肉を加える
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手順4:
残りの野菜、シイタケ、仕上げにナッツ類としょうゆ、酒、砂糖を加えて炒める。
北山さんは「クルミは、寒さに弱い腎臓に働き、腰の冷えの改善に役立ちます」と話している。